☆ひかり通信☆
平和な空を求めて
2024-07-10
安心して眠れる毎日を
12時半ごろにザーッと雨が降り、10分ほどで止みました。夕方前にまた降るとの予報ですが、どうなるのでしょう。湿気が多く、今夜も寝苦しい夜になるのかもしれません。
7月になると、父がよく話してくれた「香川県高松市の空襲」のことを思い出します。『1945(昭和20)年7月3日の夜、香川県高松市に「空襲警報」が発令されました。その警報はすぐに解除されましたが、その数時間後、突然B29爆撃機による空襲が始まりました。7月4日午前2時56分のことでした。爆撃は2時間近く続き、市街地の80%が焼け野原になり、死者・行方不明者は1,500人を超えました。』
「起きろ!」と戦地から戻って来ていた兄に言われ、爆弾と焼夷弾が落ちてくる中を兄の誘導で必死に逃げた父は、朝が来て目の前に広がる高松の街を見て、愕然としたそうです。自分の家はもちろん、周りの家も焼けてしまって、ないのです。通っていた学校も、近所の食堂も焼けてしまっていました。「起こされた時は眠かったけど、もし寝ていたら自分の命はなかった。」と話す父でしたが、この時のことを忘れられないし、思い出すと眠れないこともあると、亡くなるまで言っていました。
今、戦争や紛争が激化している国や地域が世界には多くあります。そこではたくさんの未来ある子どもたちの命が奪われています。そして、そんな国や地域で多くの子どもたちが睡眠障害を抱えているというニュースを見たことがあります。昭和20年、小学生だった父はその後70年間、眠れない夜やフラッシュバックと闘いました。
安心して空を眺めることができ、安心して眠ることができる夜。平和というものの尊さを考えさせられる夏です。