☆ひかり通信☆
「普通」って何だろう?
2024-09-13
数が多いのが「普通」?
午前中、出張でした。「園長先生、朝どこ行ってたん?」そう聞いてくれる園児もいました。うれしいですね、そんなことを言ってくれるのは。
研修でしたが講師は、将棋界のスーパースター藤井聡太七冠の師匠である杉本昌隆八段でした。藤井七冠との様々なエピソードを交えながら、人材育成に関して示唆に富むお話をしていただきました。印象に残った話はいくつもあるのですが、その中でも「私たちの思う普通と若い人たちが思う普通は違う」ということは考えなくてはならない話だと思いました。時代とともに価値観は変わり、私が感じる当たり前と若い世代が感じる当たり前が異なることはよくあります。それを「今の若者は変だ!」と言っても始まりませんし、「そんな考えは古い」と言われてもどうにもなりません。不易と流行という言葉がありますが、変わっていいこと、変わってはいけないことをよく見極めながら、価値観の変化の背景をきちんととらえていけば、世代間の相互理解はもっとスムーズに行えるだろうなあと感じました。
そもそも「普通」って何だろう?と以前から思っていました。自分自身を振り返ると、「「普通」はそんなことしないだろう!」と叱られたことがよくありましたし、「これぐらいできて「普通」です!」と何かができなかった時に言われたこともありました。どうやら、数が多かったり、平均値に近いことが「普通」ととらえられているようですが、人はそれぞれ違うという考えがどこかに行ってしまっているように思います。杉本八段が仰りたかったことは多数派に迎合せずに、しっかり自分の考えを持ちなさいということだったのではないでしょうか。
藤井七冠は、とにかくよく考えるそうです。そして将棋が大好きでここまできたそうです。考え方もポジティブですし、師匠が個性を大切にしながら、七冠の力を伸ばしてきたことがお話からわかりました。もちろん社会人として大切なことはキチンと押さえながらの指導です。人の力を伸ばすということとは?人を育てるということとは?改めて考える機会をいただきました。