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☆ひかり通信☆

手を振ることの意味
2023-05-26
一日に何度手を振っているのだろう?
朝、門のところに立っていると、遠くから私に手を振ってくれる園児がいます。中庭にいる私を見つけて、廊下から手を振ってくれる園児もいます。降園バスの車窓から、こちらの姿が見えなくなるまで手を振ってくれる園児には、こちらもできる限り手を振ります。

考えてみると手を振るという行為は実に便利です。いろいろな場面で使うことができます。「ここにいるよ!」とアピールするとき。「それは必要ありません!」と何かを断るなど、否定をするとき。人を呼んだり、あいさつ代わりのとき。「さようなら」をするとき。何かの合図に使うとき。いろいろな場面で人は手を振ります。

小学生の頃、香川県の曾祖母の家へ行ったときのことです。もちろん、携帯電話もない時代です。曾祖母は私たちが乗ったタクシーが着いた時、家の前で微笑みながら手を振ってくれていました。かなりの時間、きっと家の前で待ってくれていたのでしょう。数日滞在して帰るときも、家の前からタクシーの方へずっと手を振ってくれていました。

やはり小学生の頃、雨の日に駅まで傘を持って行き、父の帰りを待ちました。何本も何本も電車が着いても父の姿はありません。長い時間待ってようやく父の姿を見つけたときには、思いっきり手を振りました。ちょっと涙をこぼしていたかもしれません。

いろいろ思い出しながら歩いていると、年少のあるクラスの園児たちが園庭へ出るのとすれ違いました。向こうの方から手を振ってくれていたのが、通り過ぎてもまだ手を振ってくれています。こんにちは♪さようなら♪ですね。園庭では、ももぐみの園児が遊んでいます。こちらを見てくれているように思ったので、手を大きく振ってみましたが反応はありません。いや、よく見ると…、とびきりの笑顔でした。ありがとう、元気が出ました!
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