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☆ひかり通信☆

アゲハの思い出
2022-06-09
今日のメモリー
第2園庭や自転車置き場の向こうの畑には、アゲハがたくさん舞っています。優雅で美しく、いくら見ていても飽きません。ただし、写真を撮ろうと近づくとサーっと遠くへ飛んで行きます。少し離れるとまた花や柑橘系の木にヒラヒラとやって来ます。アゲハの幼虫はミカン科の植物の葉を食べて大きくなります。クロアゲハの幼虫も食べるものは同じですが、キアゲハの幼虫はセリ科の植物の葉を食べます。パセリやセロリ、ミツバやニンジンなどですね。その他、よく見かけるアオスジアゲハの幼虫はクスノキ科の植物の葉を食べて育ちます。それで中庭のクスノキのそばでアオスジアゲハをよく見かけるのですね。
園内の教室を回るといろいろなクラスでアゲハを飼育しています。第2園庭のミカンの葉をエサとして与えているようですが、ミカンの葉に産みつけられていた卵を持ち帰り、育てているそうです。昨日はあるクラスが羽化したアゲハを逃がしていました。「無事に飛んで行ってね!」と優しく見守る園児たちでした。実は幼虫の間はスズメに、成虫になってからはカラスに、アゲハはよく狙われるのです。自然界の厳しさを学ぶ必要もありますが、眼の前で育てたアゲハが食べられるところを見るのは辛過ぎます。担任も飛んで行くアゲハを祈るような眼で見上げていました。アゲハの飛ぶ速度は、無風状態で時速8㎞から15㎞程度。風に乗るともっと速くなります。カラスの飛行速度は時速50㎞から60㎞。私のもとからはあっと言う間に去っていきますが、カラスから見るとゆっくりに感じることでしょう。「見つからないでね!」と私も心の中で祈りました。
かつて私の家に背の高さが1.2mぐらいの山椒の木がありましたが、そこにアゲハがよくやって来て幼虫が繁殖し、あちこちにサナギを見かけ、息子たちが羽化するところを観察していました。アゲハの姿や熱心にアゲハを見つめる園児の姿からなつかしい昔へときどきタイムスリップしてしまいます。いつの日もアゲハを見る子どもの眼はキラキラしています。
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