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令和6年度 学校評価結果

1.自己評価

(1)令和6年度をふりかえって
日々の活動においては「毎日、行きたい幼稚園・保育園」をめざし、豊かな環境を活用し、遊びの中で自立心・協同性・道徳性の育みに努めてまいりました。人間関係の構築の中で、様々な課題解決のためのコミュニケーション力や協調性を伸ばすことにも注力してきたところです。また、それと合わせ、園庭等での自然とのふれあいにより、生命尊重の心・おもいやりの心を伸ばすことも大切にしてきたところです。
行事においては、園児が自身の成長を実感できるものにするよう努め、表現力を培うとともに、できたよろこびを通じて、達成感や満足感を味わわせることをめざしてまいりました。
これらの取組みについては、保護者の皆様から一定の評価をいただいたところですが、園児の現状の姿や成長への願いなどについて、伝える術がもっとあったのではないかと考えるところです。また、地域との連携についても、「コロナ以前」と比較すると取組みが不十分であったのではないかと感じています。
次年度は、近隣の小中学校をはじめ、関係機関との連携をさらに充実させるとともに、改めて家庭との絆を深めながら、園児が自分自身で選択・判断できる自立・自律の基盤づくりに取り組んでまいります。
常に園児の育ちのために、また、課題を共有し、保護者の皆様とともに取り組めるよう、園職員の資質・能力の向上にさらに努めてまいります。そのためにも、これまでに積み重ねてきた実績を基盤に、新たに幼保連携型認定こども園として、園児の個性を輝かせることができるよう、取り組んでまいる所存です。
 
(2)重点項目ごとの評価
ア 幼・保の一体化を進める中での事業の推進
幼稚園、保育園の一体的運営に本園では取り組んでまいりましたが、令和7年度からは幼保連携型認定こども園として、制度的にも一つの組織としてスタートします。令和6年度はその準備を進めてまいりましたが、職員の一体感がさらに増し、幼・保の境目がなくなってきたと感じるところです。また、令和6年度からスタートした「つどいの広場(本園での名称は、にこにこ広場)」は、出産育児課のご支援もいただきながら、たくさんの保護者とそのお子様にご利用いただき、鳥飼西小学校区の子育て支援拠点として定着してきました。
 
イ 様々な連携の強化
正雀ひかり園とは、これまで本園で推進してきた英語機会の提供を行うため、英語講師を派遣するなどの連携を進めるとともに、正雀ひかり園での体育活動(運動遊び)について、その実績から学んできました。また、正雀ひかり園と同じ外部指導者を招いて、運動遊びを年間通して行い、鉄棒で遊んだり、なわとびの練習に励んだりする園児の数が大変多くなりました。
さらには、市内小中学校との連携も強化され、第二中学校との合同避難訓練については3年目を迎え、家庭科の実習で3年生全員が令和6年度も本園を訪れるなど、着実に歩みを進めることができました。鳥飼西小学校及び鳥飼北小学校の教科・領域におけるプロジェクトにも協力し、児童への憧れを園児が抱くなど、進学へ向けての期待と希望が大きくなりました。
 
ウ 目標の具体化
0歳から就学前のすべての園児を対象とし、一人ひとりの発達過程に即した援助を行い、それぞれの園児の成育過程から見える、課題や個性を大切にしながら教育・保育を行い、人として生きるための基礎となる力を身につけ、「自己形成に向けた学び」に求められる資質と意欲を培えるよう取り組みました。幼稚園教育要領及び保育所保育指針の目標を基本とし、次の観点から教育及び保育を提供しました。 
 
(ァ) 安心できる環境づくりに努め、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ります。
(ィ) 健康、安全で幸福な生活のための基本的な生活習慣・態度を育て、心身の健康の基礎を培います。
(ゥ) 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自立と協同の態度及び道徳性の芽生えを培います。
(エ) 自然などの身近な事象への興味・関心を大切にし、それらに対する豊かな心情     や思考力の芽生えを培います。
(ォ) 日常生活の中で、言葉への興味・関心を育み、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとしたりするなど、言葉の豊かさを養います。
(ヵ) 多様な体験を通して豊かな感性を育て、豊かな創造性を育みます。
 
これらの目標を達成するためには、一人ひとりの園児の発達状況を踏まえることが、大変重要であり、また、具体的な教育及び保育のねらいや内容を定めることから、園児の主体的な活動を促し、乳幼児期にふさわしい生活が送れるような環境を構成する必要もあります。園児が自らの発育に必要な体験を得ることができるよう「保育者自身も成長を実感できる」研修をさらに実施し、総合的な観点からの指導の実現に今後も努めてまいります。
 
エ 保育の充実のための情報発信について
保護者の皆様にも定着した感のある「コミュなび」をはじめ、これまでの本園のICT化の取組みは、園運営の効率化と保育の充実に確実につながっているものととらえております。また、「指導要録」の電子化などについても、個人情報保護の観点を踏まえ、情報を得ながら進めているところです。次年度は、ペーパーレス化にも取り組むと同時に、ホームページの充実にさらに取り組んでまいります。なお、個人情報の保護については、研鑽を深め、人権を守れる情報管理について、検討を進めてまいります。

2.関係者評価

2.関係者評価
(1)評価会議の設置
ア 実施日等
    令和7年3月26日(水)11:30~13:15
    於:摂津ひかり幼稚園・摂津ひかりにこにこ保育園
 
イ 評価者
    摂津市立鳥飼北小学校           校長 竹谷 博行
    摂津市立鳥飼西小学校           校長 藤岡 敬冶
    摂津市立味生小学校              校長 清家 伸次
    摂津市立第二中学校            校長 小林 智
    摂津ひかり幼稚園               保護者 山内   史
 
ウ 会議次第
(ァ)令和6年度をふりかえって
・園運営の方針説明
・保護者アンケートの結果説明
・園による自己評価報告
(ィ)意見交換及び評価者による園運営についての評価
(ゥ)令和7年度の園運営について(認定こども園への移行を踏まえて)
 
(2)評価内容
ア 全体評価
・今年度も保護者アンケートの肯定的回答の割合が高いことを評価したい。維持できていることは素晴らしい。
・アンケートの回収率の低さが気になる。園運営に満足している人は回答していないかもしれない。アンケートで使用される文言もわかりやすいようにすべきだと思う。
・アンケートは内容を工夫しないと、答えにくい場合もある。
・園児のために、取組みが多岐にわたって行われている。先生たちは大変だと思うが、今後もよろしくお願いしたい。
・幼稚園には感謝しかない。朝、登園を嫌がっていても、「楽しかった」と言って帰って来る。小学校中学校に進学しても、こうであり続けて欲しい。
・子どもの人権を守ることが一番だが、全ての人の人権が守られることが重要。先生たちが疲弊しているのではないか。
・園運営について、小中学校の運営にも通じるものがあって、大変参考になる。
 
イ 個別評価
・小中学生にとって、幼稚園・保育園と交流すると刺激になる。相手の立場に立って考える優しさが育まれるように感じる。
・今後もあこがれの存在として、小中学生と接することができる機会をたくさん作って欲しい。
・情報発信について難しい時代になっていると思う。園内での写真撮影禁止など、仕方がないという思いもある。
・情報発信のスピードに驚いている。「園の今」がわかるよう、今後も頑張っていただきたい。
・給食についての興味・関心は大きなものがある。どんなメニューをどのように食べているかをもっと知りたい。
 
(3) 今後について
評価者からの要望など
・異年齢交流は今後も続けていきたい。年長と小1など、連続する年齢同士の交流も大切だが、年が離れている年齢同士の交流ももっと行うべき。
・園児と児童生徒の交流も大切であるが、教員間での交流も今後はもっと行うべきだと考えている。
・校長先生方が評価委員に入っておられ、緊張もするが、お考えもよく分かり、このような機会はありがたい。

アンケート結果集計

令和6年度(2024年度)摂津ひかり幼稚園・にこにこ保育園の取組みについて(アンケート結果)

令和7年3月13日

保護者の皆様へ

                  

 

令和6年(2024年)度

園運営に関するアンケートについて

(お知らせ)

 

日頃より、本園の教育・保育活動に対しまして、ご理解・ご協力賜り、まことにありがとうございます。また、今年度の園運営に関してのアンケートへのご協力をご依頼いたしましたところ、タイトな日程でお願いしたにも関わらず、57.6%のご家庭から回答をいただきました。重ねてお礼申し上げます。

17の評価項目について、何れもほぼ90%以上の肯定的な回答(そう思う・どちらかと言えばそう思う)をいただきました。園運営について一定の評価をいただいていると認識する一方で、全ての項目で肯定的な回答の割合が減少しており、改めて園児に寄り添った園運営を考えなければならないことを痛感いたしております。また、自由記述でいただいたご意見についても、しっかり受け止め、職員間での共有を図り、改善できることについてはすぐにでも取り組む必要性を感じております。

 


○行事について

 誕生日会については、「先生たちの取り組む姿勢を見せよう」という意気込みで内容の充実を図ってまいりました。ご家庭でも話題になっているとの声もいただき、うれしい限りです。一方で、「コロナ前」に行っていた行事を復活させて欲しいというご意見もいただいています。行事の内容については様々なご意見があるのは承知しております。園児が今持っている力を発揮しつつ、チャレンジをしながら成長できるよう、今後もより良い行事づくりに取り組んでまいります。 

○「情報」について

 コミュなびやホームページについて、高評価をいただいています。今後もていねいな情報交換や発信に努めてまいります。園内で流行している感染症等についての情報がもっと欲しいというご要望を今年度もいただきました。できる範囲での情報をお伝えするようにしていますが、感染症等の感染拡大防止の観点を踏まえ、さらにていねいに発信できるよう努めてまいります。また、参観日や入園式・卒園式において、写真や動画撮影を許可して欲しいという声も多数いただいておりますが、個人情報保護の観点からのお願いということでご理解いただきますようお願いします。 

○安全・安心について

 様々な体験活動について、園でしかできないことであり、今後も続けて欲しいという声を多数いただいています。一方で園の遊具等の老朽化を指摘するご意見もいただきました。日頃から点検に努めておりますが、安全上課題があるものについては撤去し、新しい遊具の設置等については検討してまいります。体操服の色を白から濃色に変更できないかというご意見もいただきました。この点についても検討を進めてまいります。

○園児の「評価」について

 日頃より園児に対して、肯定的な声かけを行うように努め、一人ひとりの園児の「よいところ」を認めながら自尊感情の育みをめざしております。個人懇談等ではこれからのお子様の成長を願い、「今後、さらに頑張って欲しいこと」などをお伝えしております。しかし、ネガティブな話ばかりと受け止める保護者がおられることも事実です。お子様を否定的に見ているととらえられておられるのであれば、本意ではありません。改善を図ってまいりたいと考えております。 

○課外活動について

 年間を通して、スポーツクラブについては高評価をいただいています。現状では、さらに新たな課外活動を設けることは困難な状況ですが、どのようなニーズがあるのか、リサーチをすることは必要であるととらえております。 

〇英語の取組みについて

 英語の取組みについては、今回も多くのご意見・ご要望をいただいています。本園での英語の取組みに大きな期待を寄せていただいていることの表れであるととらえ、英語担当とも協議し、さらに内容の充実に努めてまいります。

〇給食について

 給食についてのご意見・ご要望をたくさんいただきました。「レシピを知りたい」「給食試食会を行って欲しい」「メニューの充実を図って欲しい」など、積極的な声が多かったようです。今後の検討課題とさせていただきます。

 

 「明日も園に行きたい!」と園児たちが思えるよう、今後も保護者の皆様とともに取り組んでまいります。今回のアンケートの結果を糧に、全職員が力を合わせ、全力を尽くしてまいります。保護者の皆様、どうか今後ともよろしくお願いいたします。

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