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令和5年度 学校評価結果

1.自己評価

1.自己評価
(1)令和5年度をふりかえって
 令和5年5月に、新型コロナウイルス感染症は、5類感染症に移行され、「日常」が徐々に戻ってきました。同時に、安全・安心のため、感染症対策についても、できることは継続して取り組んできた毎日でもありました。
 日々の活動においては、「毎日、行きたい幼稚園・保育園」をめざし、遊びの中で自立心・協同性・道徳性の育みに努めてまいりました。人間関係の構築の中で、様々な課題解決のための力を伸ばすことにも注力してきたところです。また、それと合わせて、広い園庭での自然とのふれあいにより、生命尊重の心・おもいやりの心を伸ばすことも大切にしてきたところです。行事においては、園児が自身の成長を実感できるものにするよう努め、表現力を培うとともに、できた喜びから達成感や満足感を味わわせることをめざしてまいりました。
 このような取組みについては、保護者の皆様から一定の評価をいただきましたが、園児の具体的な成長の姿や今後の課題などについて、十分な発信ができなかったととらえております。また、地域との連携についても、取組みが不十分であったと感じています。
 次年度は、近隣の小中学校をはじめ、関係機関との連携をさらに深め、園での取組みが園外で、家庭や地域での学びが園内で、行かせるようにし、自分自身で選択・判断できる力の素地を育んでまいります。常に園児の育ちのために、また、課題を共有し、保護者の皆様とともに取り組めるよう、園職員の資質・能力の向上にさらに努めてまいります。そのためにもこれまでに積み重ねてきた実績を基盤に、教育・保育の新たな流れをしっかり学んだ上で、すべての園児に“ひかり”を当て、園児の個性を輝かせることができるよう、取り組んでまいる所存です。
 
(2)重点項目ごとの評価
ア 幼・保の一体化を進める中での事業の推進
 保護者が働いている・いないに関わらず、就学前の子どもに幼児教育・保育を提供するため、年間を通して、「プレ・スクール」や「ひかりキッズ」、「園庭開放」に取り組み、多くの方にご利用いただきました。令和6年度からの「つどいの広場(本園での名称は、にこにこ広場)」オープンへ向け、出産育児課のご支援もいただきながら、準備を進めることもできました。
 
イ 様々な連携の強化
 正雀ひかり園とは、これまで本園で推進してきた英語機会の提供を行うため、英語講師を派遣するなどの連携を進めるとともに、正雀ひかり園での体育活動(運動遊び)について、その実績から学ぶとともに、外部指導者を招いての研修を年間通して行ってきたところです。そのため、鉄棒で遊ぶ機会が園児の間で大変多くなりました。
 また、市内小中学校との連携については、第二中学校との合同避難訓練については2年目を迎え、家庭科の実習で3年生全員が本園を訪れるなど、着実に前進することができました。今後は、小学校からの情報収集にさらに努め、園児があこがれと希望をもって円滑に義務教育に進めるよう取組みを強化します。
 
ウ 目標の具体化
 0歳から就学前のすべての園児を対象とし、一人ひとりの発達過程に即した援助を行い、それぞれの園児の成育過程から見える、課題や個性を大切にしながら教育・保育を行い、人として生きるための基礎となる力を身につけ、「自己形成に向けた学び」に求められる資質と意欲を培えるよう取り組みました。幼稚園教育要領及び保育所保育指針の目標を基本とし、次の観点から教育及び保育を提供しました。 
 
(ァ) 安心できる環境づくりに努め、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ります。
(ィ) 健康、安全で幸福な生活のための基本的な生活習慣・態度を育て、心身の健康の基礎を培います。
(ゥ) 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自立と協同の態度及び道徳性の芽生えを培います。
(エ) 自然などの身近な事象への興味・関心を大切にし、それらに対する豊かな心情     や思考力の芽生えを培います。
(ォ) 日常生活の中で、言葉への興味・関心を育み、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとしたりするなど、言葉の豊かさを養います。
(ヵ) 多様な体験を通して豊かな感性を育て、豊かな創造性を育みます。
 
 これらの目標を達成するためには、一人ひとりの園児の発達状況を踏まえることが、大変重要であり、また、具体的な教育及び保育のねらいや内容を定めることから、園児の主体的な活動を促し、乳幼児期にふさわしい生活が送れるような環境を構成する必要もあります。園児が自らの発育に必要な体験を得ることができるよう「保育者自身も成長を実感できる」研修をさらに実施し、総合的な観点からの指導の実現に今後も努めてまいります。
 
エ 保育の充実のための情報発信について
 保護者の皆様にも定着した感のある「コミュなび」をはじめ、これまでの本園のICT化の取組みは、園運営の効率化と保育の充実に確実につながっているものととらえております。また、「指導要録」の電子化などについても、個人情報保護の観点を踏まえ、情報を得ながら進めているところです。なお、ホームページについては、アクセス数は増加していますが、受信者のニーズも踏まえ、発信内容について検討を進める必要があると考えています。発信の方法についても、コミュなび、ホームページ、メール、印刷物以外の方法に関して、研究・検討の必要性を感じています。

2.関係者評価

2.関係者評価
(1)評価会議の設置
ア 実施日等
      令和6年3月26日(火)11:30~13:15
      於:摂津ひかり幼稚園・摂津ひかりにこにこ保育園
 
イ 評価者
     摂津市立鳥飼北小学校              校長 竹谷 博行
   摂津市立鳥飼西小学校              校長 藤岡 敬冶
   摂津市立第二中学校               校長 小林 智
   摂津ひかり幼稚園                 保護者 恒川 真理子
   摂津ひかり にこにこ保育園         保護者 植田 尚志
 
ウ 会議次第
(ァ)令和5年度をふりかえって
・園運営の方針説明
・保護者アンケートの結果説明
・園による自己評価報告
(ィ)意見交換及び評価者による園運営についての評価
(ゥ)令和6年度の園運営について
 
(2)評価内容
ア 全体評価
・保護者アンケートの肯定的回答の割合が昨年度に続いて高いことを評価する。特に、この園を他の人にも薦めたいと答えている方が多いことは、園児一人ひとりを大切にしていることの表れだと感じる。
・園児への接し方だけでなく、訪問者に対しても温かく接してくれている印象を受ける。
・これまでの取組みを大切にしながら、新しいことへも挑戦しようとしていることはとても大切なことだと思う。組織の硬直化を防ぐことにもつながる。
・先生の笑顔が子どもの笑顔につながる。これからも先生方は、「楽しく」仕事に臨んで欲しい。
・これからも、「子どもにとってどうなのか」という視点で、行事も含め、教育・保育活動に取り組んで欲しい。満足感や達成感をまず子どもが感じられることが大切である。

イ 個別評価
・ホームページのアクセス数(月平均5,000程度)の多さには驚いた。保護者ニーズに合った発信をさらに心がけて欲しい。
・かつて行っていた行事について、復活して欲しい気持ちもある。行事の意義や目的について、もっとていねいに発信することが必要ではないか。
・担任の影響力が大きいことを感じる。担任について、いろいろ声を聞くこともあるが、力量向上には常に努めて欲しい。
・職員にとっても働きたい園となることを望む。しっかり目標を意識させて欲しい。
・放課後等デイサービスやつどいの広場の開設準備を今年度行ってきたことを伺い、様々なつながりを大切にしている園であると感じた。
・近隣から登園している園児も多く、民間の園ではあるが、教育コミュニティの一つとして機能することを望む。
 
(3) 今後について
評価者からの要望など
・評価会議のメンバーとして、近隣の小中学校の校長先生が入っておられることがとてもいいと思う。就学前から、小中学校と長いスパンで教育を考えていただいているという安心感をもつことができる。
・教職員の個性を生かすことが重要。そのためにも、一人ひとりの先生方とのコミュニケーションをさらに大切にして欲しい。
・個に応じた指導が大切であることは、保幼小中共通である。とりわけ、特別支援教育に関しては、今後さらに学びを深めて欲しい。放課後等デイサービスでの取組みが、園児にも教職員にも好影響を与えることを願う。

アンケート結果集計

令和5年度(2023年度)摂津ひかり幼稚園・にこにこ保育園の取組みについて(アンケート結果)
令和6年3月15日
保護者の皆様へ
摂津ひかり幼稚園
 摂津ひかり にこにこ保育園
 
令和5年(2023年)度 園運営に関するアンケートについて(お知らせ)
 
 日頃より、本園の教育・保育活動に対しまして、ご理解・ご協力賜り、まことにありがとうございます。また、今年度の園運営に関してのアンケートへのご協力をご依頼いたしましたところ、72.1%のご家庭から回答をいただきました。重ねてお礼申し上げます。
 17の評価項目について、何れも90%を超える肯定的な回答(そう思う・どちらかと言えばそう思う)をいただきました。園運営について一定のご理解をいただいていると認識する一方で、昨年度より10%程度下がった回収率は、園からの様々な発信の弱さも原因しているのではないかととらえております。また、昨年度と比較して、わずかではありますが肯定的回答の割合が減っている項目が多くあり、今のうちに取組みの検証を十分行う必要があるのではないかと考えるところです。さらには、自由記述でいただいたご意見についても、しっかり受け止め、職員間での共有を図らねばならないと認識いたしております。
 
 ○行事について
 行事に関するご意見やご要望を今年度も多数いただいております。昨年5月、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行され、行事についての制限をかなり緩和することができるようになりました。一方でこの間、園では、各行事の開催意義や目的について、改めて協議してまいりました。園児たちの力を育める行事になるよう、保護者の皆様の声にも耳を傾けながら、今後も努力してまいります。
 
○情報発信について
 園内で流行している感染症についての情報がもっと欲しいというご要望を多数いただきました。予防対策の観点からのものであると認識しており、できる範囲での情報発信を行うことを検討しております。また、給食に関わる発信を求める声もいただいており、ご家庭と連携した食育を推進できるよう、発信の方法を考えてまいります。なお、「ひかり通信」など、ホームページに掲載されている内容をSNSで発信してはどうかとのご提案をいただいておりますが、先行事例等を参考に、検討したいと考えております。
 
○安全・安心について
 通園バスにつきましては「置き去り防止のための安全装置」を昨年4月に車内に設置するとともに、運行委託会社による運転手への安全運転指導を強化するなど、安全確保に努めてまいりました。園児用トイレのスリッパについてのご要望を今年度もいただきましたが、安全面を考慮してスリッパを置いておりません。衛生面につきましては消毒を一日に数度行うなどの配慮をしており、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
 
○職員間での情報共有について
 園内での事故、保護者の方からお寄せいただいたご意見など、職員から管理職には必ず報告するよう指導しております。しかし、報告が遅い場合や内容が全て伝わっていない場合があることを今回のアンケートではご指摘いただきました。今後、職員間での情報共有の強化を図り、報告・連絡・相談の徹底に努めてまいります。また、職員の力量向上のため、経験年数等に応じて、さらに研修機会を設けてまいりたいと考えております。
 
○課外活動について
 次年度から新たに課外活動としてスポーツクラブを設けます。受講料の高さなどについてのご意見をいただいておりますが、指導を委託する会社には、保護者負担が大きくなり過ぎないよう要望しているところです。内容面等、園からも要望を常に伝えてまいります。
 
〇英語の取組みについて
 英語の取組みについては、多くのご意見・ご要望をいただいています。期待の表れであると受け止めているところです。英語担当とも皆様からいただいた声を共有し、内容の充実に取り組みたいと考えております。
 
 自由記述欄において、「この園を選んでよかった」「のびのびと子どもたちを過ごさせていただいている」という趣旨のご意見をたくさんの方からいただきました。職員一同、感激と感謝の気持ちでいっぱいです。しかし、改善に関わるご意見も数多くいただいていることも事実であり、一つずつ、一歩ずつ、よりよい教育・保育の実現のために、取り組んでまいりたいと考えております。
 「何事にも意欲をもって挑み、力いっぱいに取り組もうとする、心も体もたくましい子ども」を育てるため、保護者の皆様とともに取り組んでまいる所存です。そのためにも、職員も一つになって、全力を尽くしてまいります。保護者の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
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