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令和4年度 学校評価結果

1.自己評価

1.自己評価
(1)令和4年度をふりかえって
 感染者の増加と減少を繰り返しながら、令和4年度も新型コロナウイルス感染症対策に明け暮れた一年間でした。しかし、徐々に規制緩和が進んだことと運営の工夫により、今できること、そして今、園児に経験させたいことを積極的に行うことをめざしてまいりました。
 日常生活においては、「毎日、行きたい幼稚園・保育園」であり続けられるよう、「遊ぶこと」を保障し、遊びの中で自立性・協同性・道徳性の育みに努めてまいりました。また、広い園庭での自然とのふれあいや野菜などの栽培活動により、生命尊重の心を伸ばすことも大切にしてきたところです。
行事においては、園児が自身の成長を実感できるものにするよう努め、表現力を培うとともに、周りの園児と力を合わせることでの達成感や満足感を味わわせることをめざしてまいりました。
 このような取組みについては、保護者の皆様から一定の評価をいただいたものの、保護者や地域の方々、関係機関とのつながりを深めることが十分できなかったことについては、残念に感じているところです。
 今後は、園外においては社会生活との関わり、園内においては言葉による伝え合いの場を充実させ、それぞれの機会に自分自身で選択・判断できる力の芽を育んでまいります。
 常に園児の育ちのために、保護者の皆様とともに取り組めるよう、園職員の資質・能力の向上に努めます。そのためにもこれまでに積み重ねてきた実績を改めて見直すとともに、教育・保育の新たな流れもしっかり学び、すべての園児に“ひかり”を当てることができる園をめざし続ける所存です。
 
(2)重点目標の状況について
ア 幼・保一体化の取組みについて
 保護者の就労の状況に関わらず、「就学前の子どもに幼児教育・保育を提供していく」機能を発揮し、子育て相談や親子の集いの場の提供など、地域の子育て拠点としての役割をある程度果たせたと考えます。今後、中断していた取組みを再開し、さらに本園の拠点としての発信に努め、より多くの方に認知されるように取り組みます。
 
イ 様々な連携の強化について
 正雀ひかり園との保育の交流は、双方の良さを吸収できる機会となっています。また、隣接する第二中学校をはじめ市内小中学校との連携を深めることから、義務教育へのあこがれを園児が持つことができました。お互いが「伸びる」連携について、今後もチャレンジを続けてまいります。
 
ウ 教育目標の具体化と実践について
 0歳から就学前のすべての子どもを対象とし、一人ひとりの発達過程に即した援助を行い、個別の子どもの成育の過程から見える、個々の園児の持つ課題や個性を大事にしながら教育・保育を行い、人として生きるための基礎となる力を身につけ、「自己形成に向けた学び」に求められる資質と意欲を培っていくよう取り組みました。幼稚園教育要領及び保育所保育指針の目標を基本とし、次の観点から教育及び保育を提供しました。 
(ア)安心できる環境づくりに努め、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ります。
(イ)健康、安全で幸福な生活のための基本的な生活習慣・態度を育て、心身の健康の基礎を培います。
(ウ)人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自立と協同の態度及び道徳性の芽生えを培います。
(エ)自然などの身近な事象への興味や関心を大切にし、それらに対する豊かな心情や思考力の芽生えを培います。
(オ)日常生活の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養います。
(カ)多様な体験を通して豊かな感性を育て、豊かな創造性を育みます。
 
 これらの目標を達成するためには、個々の子どもの発達状況を踏まえることが重要です。また、より具体化した教育及び保育のねらい及び内容を定めることから、子どもの主体的な活動を促し、乳幼児期にふさわしい生活が送れるように環境を構成しなければなりません。子どもが自らの発育に必要な体験を得ることができるよう「保育者自身が成長を実感できる」研修を行い、総合的な観点からの指導の実現に今後も努めます。
 
エ 保育の充実のための情報発信について
 保護者からも高評価をいただいている「コミュなび」をはじめ、これまでの本園のICT化の取組みは、園運営の効率化と保育の充実につながっていると考えます。しかし、「指導要録」の電子化など日常業務においてもICT化をさらに進める必要があります。また、ホームページについても、アクセス数は増加しましたが、本園での日々の活動やその方針がわかりやすいものとはまだまだなっておらず、今後も改善に努めます。

2.関係者評価

(1)評価会議の設置
 ア 実施日等
     令和5年3月28日(火)11:45~13:25
     於:摂津ひかり幼稚園・摂津ひかりにこにこ保育園

 イ 評価者
  摂津市立鳥飼北小学校            校長 荒木 智雄
  摂津市立鳥飼西小学校            校長 藤岡 敬冶
  摂津市立鳥飼西小学校            教頭 清家 伸次
  摂津市立第二中学校             教頭 小林 智
  せっつひかりにこにこ保育園    保護者 植田 尚志

 ウ 会議次第
 (ア)令和4年度をふりかえって
  ・園運営の方針説明
  ・保護者アンケートの結果説明
  ・園による自己評価報告
 (イ)意見交換及び評価者による園運営についての評価
 (ウ)令和5年度の園運営について
 
(2)評価内容
 ア 全体評価
・主要な部分での保育レベルは高いと感じる。幼稚園や保育園の個々の担任は力があり、信頼できる。
・職員はよくやっており、視野も広い。会議等で一緒になる機会もあるが、よく考えて発言している。
・職員の乳幼児への対応を見たり聞いたりして、全ての教育者は子どもによい影響を与えることのできる大人でなければならないと感じた。
・園運営全体は素晴らしいと感じている。子どもにとっては行きたい園、保護者にとっては行かせたい園となるよう努めている。
・以前から教育の観点をしっかり持っておられ、大切にしていることがはっきりしている。

 イ 個別評価
・発信について、ホームページだけではなく、SNSなど様々な方法も検討すべきである。時代に合った発信の仕方があるはずである。
・特別な配慮が必要な園児への対応は見ていて、小学校や中学校でも参考になる。
・行事については、園児の満足感や達成感が必要である。自分自身の成長の実感を持てることが重要。上の年齢の子どもがやっていることをやりたいという憧れを持たせることも大切。
・職員にとっても働きたい園となることを望む。しっかり目標を意識させて欲しい。
・ていねいに卒園児が進学する学校との情報交換をしておられ、一人ひとりの園児を大切にしている印象を受ける。特別支援が必要な園児について、さらに保護者とていねいなアセスメントの機会を持って欲しい。
 
(3) 今後について
【評価者からの要望など】
・外部との意見交換は重要であり、今後もこのような機会を大切にして欲しい。
・職員を幼稚園、保育園に研修などで派遣したい。ぜひ、受け入れをお願いしたい。
・安全・安心は重要な課題。様々な意見や考えはあるが、今後も真摯に検討し、実行をお願いしたい。

アンケート結果集計

令和5年3月16日
保護者の皆様へ
摂津ひかり幼稚園
摂津ひかり にこにこ保育園
 
令和4年度(2022年度)園運営に関するアンケートについて(お知らせ)
 
日頃より、本園の教育・保育活動に対しまして、ご理解・ご協力賜りまことにありがとうございます。また、今年度の園運営に関してのアンケートへのご協力をご依頼いたしましたところ、83.3%のご家庭から回答をいただきました。重ねてお礼申し上げます。
17の評価項目について、何れも95%を超える肯定的な回答をいただきました。園運営についてご理解をいただいていると認識する一方で、年齢別に見ると回答傾向にバラつきもあり、全体だけを見るのではなく、園児の年齢毎にていねいに結果分析を行う必要性を感じています。また、自由記述でいただいたご意見についても、しっかり受け止めなければならないと認識いたしております。
 
○行事について
 様々な行事について、この3年間、以前のような形で開催することができませんでした。制限が必要な中で、園では「今できること」を精一杯取り組んでまいりましたが、特に年長の保護者の皆様にとっては、最後まで残念に思われることが多かったこととお察しします。今後、規制緩和の中でいかに「ウィズ・コロナ」を図るのか十分検討してまいります。
○情報発信について
 園児の年齢を問わず、「給食についてもっと知りたい」というご意見をたくさんいただきました。大変うれしいことです。本園では食育に力を入れていますが、食べることは「生きること」の出発点でもあります。給食に関わる情報発信について、今後検討いたします。コミュなびについては、定着してきた一方で、使い方や便利さについて、今一度園と保護者の皆様とで共通理解を図る必要を感じています。「ひかり通信」は好評をいただいていますが、園のホームページ全体の充実をめざして、園内でも協議します。
○安全・安心について
 感染対策や毎月実施しております避難訓練について、高評価のご意見をいただきました。お預かりしているお子様の安全・安心が何より大切であると常に考えております。自家用車での送迎の際の安全確保についてのご意見もいただきました。新年度へ向けて、ルールの確認や注意喚起などの発信を行います。また、通園バスの安全確保についてもご意見をいただいております。次年度のできるだけ早い時期に、「置き去り防止のための安全装置」を車内に設置いたしますが、装置に頼り切るのではなく、その都度の確認の徹底が重要であると考えています。園児用トイレ使用の際のスリッパの着用についてのご意見をいただいておりますが、現在一日三度の床面の消毒を行っています。安全面、衛生面を考えた時のより良い方法について、さらに検討してまいります。
○コミュニケーションについて
 本園職員の挨拶や園児に対して名前で呼びかけることについて、高評価のご意見を多数いただいています。一方で、職員間で対応に差があり過ぎるとの声もいただいています。園全体で、気持ちのいい挨拶を心がけるよう努めてまいります。イマージョンクラスをはじめ、本園での英語についての取組みには、高評価をいただいています。それに満足することなく、使用する教材やご家庭で協力をお願いする課題についての説明をさらにていねいに行うよう努めます。
○多様性について
 運動会については、「コロナ前に戻して欲しい」というご意見もあれば、「午前中開催を続けて欲しい」というご意見もあります。様々なご意見があることを十分承知しておりますが、あくまでも「子どもが主役」であり、子どもに過度な負担が生じないように配慮しながら、行事も含め、園の教育・保育活動を進めてまいります。また、特別支援教育の視点から、一人ひとりの特性に応じた教育・保育が進められるよう、園内においても職員の意識や力量の向上に努めます。
○キャッシュレス化について
 全体では否定的な回答の割合が4.9%であった「徴収金の支払いや用品の購入がキャッシュレス化することは望ましい」という項目ですが、0,1,2歳の保護者の皆様からの回答では否定的な回答の割合が20.6%でした。これは「よくわからない」ことに対して肯定的な回答はできないということの表れかもしれないととらえています。本園は、保育園と幼稚園を併設しており、一貫的・継続的な教育・保育をめざしています。そういう意味では、3,4,5歳での活動のイメージなどについても、もっと0,1,2歳の保護者の皆様に情報発信する必要性を感じています。
 
 全ての年齢を通して、「英語の取組みを今後も進めて欲しい」という項目とともに「教職員は園児に対して、温かい視線で接していることを感じることができる」の項目について、100%の肯定的な回答をいただきました。これからも園児の可能性を信じ、未来への一歩を踏み出すことを温かく見守ることができる園であり続けられるよう、努めてまいります。保護者の皆様、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
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