本文へ移動

☆ひかり通信☆

苦労を知ると「味」も変わる!
2023-01-05
「いちご」の日
いいお天気です。抜けるような青空です。ヒヤッとはしますが、陽の光を浴びると気持ちがいい1月5日です。「1」と「5」の語呂合わせで、いろいろな日に制定されています。例えば「囲碁(いご)の日」。さらには「遺言(いごん)の日」。「ゆいごん」と読むのが一般的ですが、法律用語としては「いごん」と読むそうです。そして、「いちごの日」。これには、二つあって、「高校受験を目前に控えた15歳世代にエールを送る日」というのと、食べる「いちご」の日です。

以前にもお知らせしたことがありますが、第二園庭ではいちごの苗を見ることができます。ハウス栽培ではないので、本来の旬である5月から6月頃に実りますが、苗を夏越しさせたり、株分けしたりして、ガーデニング担当の先生が寒い間に大切に育てています。暖かくなると虫がつきやすく、4月に白い花が咲いて、実り始めてもすぐに虫や鳥にやられてしまいます。

いちごの流通のピークは2月から4月。12月の声を聞くと市場にどんどん出回り、本来の旬の頃には、流通量が大きく減るそうです。ハウス栽培の技術の進歩によるところが大きいのですが、夏の間に作った苗を毎日一定時間、暗い冷蔵庫に入れ、冬だと錯覚させ、その後ハウスの中の環境を春が来たと思わせるようにし、花を咲かせて実らせるのです。また、いちごは実ってから収穫までの時間が長いほど美味しくなります。ハウスの中といっても冬の期間は温度が低く、収穫までの時間を長くすることができます。このような理由で、寒い時期に甘い大きないちごが収穫できるのです。

本来の季節によるものではなく、人工的に美味しくなる環境を作ることには少し抵抗もありますが、これも知恵と工夫のなせる技です。しかし、旬に食べることも、本来の味を楽しめるということで意味があることだと思います。そして、ただ食べるだけではなく、私たちが食べるまでの様々な汗と苦労を考えることが必要だと感じました。命をいただく「いただきます」と、食材を作っていただいた感謝や料理を作っていただいた感謝の気持ちの「いただきます」ですね。
TOPへ戻る