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☆ひかり通信☆

園長先生、何歳?
2023-01-27
悩んでしまいますね。
午前8時頃から降り始めた雪は、午前10時半を過ぎてもまだ降っています。「積もるかなあ?」と外を気にする園児たちですが、気温が高いためか雪自体もさらさら雪ではなく、積雪は望めそうにありません。さっき、ぶどうぐみ(2歳児)のみんなが3階の渡り廊下へ上がって、園内の様子を見ていました。「白くなっているところもある!」「プールに氷ないねえ!」いろいろつぶやいています。車の上や植物の上に少し雪がたまってきましたが、園庭は水たまりができて、雨の日の景色と同じです。

今朝、通園バスに添乗していた先生が「園児たちが、お互いに家族の年齢を質問し合ったりしていて、それを聞いていたら、お母さんは20歳とか22歳とか言っていて、普通に話が進んでいました。お家の人は、子どもから年齢を聞かれて、いろいろな答え方をされているんでしょうね。」と教えてくれました。実は私も園児から「園長先生、何歳?」とよく質問されます。大人の世界では、他人に年齢を聞くのはよくないと言われることがあります。個人情報であることも理由の一つだそうですが、むやみに聞いてはいけないと一般的には言われています。しかし、園児たちは遠慮なく質問してきます。

正直に答えても、思いっきり若く答えても、100歳と答えても、反応があまり変わらないことがよくあります。「ふうん!」というだけで、驚きもしません。その代わり、「僕、4歳になってんで!」とか、「私、もうすぐ6歳!」などと教えてくれることがよくあります。まだ幼い園児たちにとっては、相手が20歳であっても100歳であっても、実感が湧かず、自分が一つ歳を重ねることの意味がとてつもなく大きいのだと思います。つまり、園児の「何歳?」という質問は自分自身の歳を実感する作業だと推察するのです。それで、私は「何歳?」と質問されると、「あなたは何歳?」と逆質問をするようにしています。

ただし、小学校に入学して、2学期頃になってくると単純に逆質問をしてもうまくいかなくなってきます。だんだん数の概念が身についてきたり、比較して考えることができるようになってきたりするためか、何度も聞いてきます。「100歳」などと答えると、「おばあちゃんは65歳で、それよりも少し若いように見えるからそんなはずはない!」などと返ってきました。でも、「150歳」と答えた時に、「そんなはずはない!」と質問してきた児童が言っていると、そのクラスで一番物知りな児童が「中国の山奥に130歳の人がいると本で読んだことがある。だから、校長先生は本当に150歳かもしれない。」と言うと、「そうなんや!校長先生は150歳か…。」と妙に納得。やっぱり正直に答えた方がいいのかなとその時は思いました…。
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