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☆ひかり通信☆

週末の朝…
2023-02-03
なぜ、幼児は鬼を怖がるのでしょうか?
金曜日です。土曜の保育もありますが、多くの園児にとっては今週最後の登園です。いつもの朝の園内の巡回の時にも、「さあ、今週のしめくくり!」という気持ちになる朝です。なぜかいつもにも増して、いろいろなものが気になります。今日は節分。園内では、鬼がその存在感を強烈にアピールしているように感じます。年長のあるクラスでは、園児たちを後ろからしっかり見ています。優しい顔をしているので、睨んでいるという感じではありませんが。ぶどうぐみの部屋からは鬼ではなく、豚さんがこちらに微笑みかけています。生活発表会に使うものなのでしょう。2階からボールのかごやフラフープを眺めていて思いました。「子どもは、丸い形のものが好きだなあ。」以前にも触れましたが、アンパンマンは顔が丸いからこそあれだけの人気者になったのです。赤門から出たところの自転車置き場の向こう側の木には、メジロがたくさん来ています。園児がたくさん登園し、自転車置き場が自転車で溢れる頃には去ってしまいますが、緑色のかわいい小鳥が10羽ほど来ていました。何を食べに来ているのでしょうか。

「今日は鬼、来る?」そのようなことを質問する園児、「鬼、怖い!」と保護者にしがみつきながら門をくぐる園児、節分は怖い怖い日なのでしょう。それにしても、子ども、特に幼児はなぜこんなに鬼を怖がるのでしょうか?もちろん、怖ろしい存在として人が作り出したものですから、怖いのは当たり前かもしれません。しかし、怖がり方が尋常ではない場合がよくあります。その大きさや迫力。想像上の存在だけにどんどん心の中で怖さが拡大しているのかもしれません。

困った時の鬼頼みのようなアプリもあります。「鬼から電話」という名称だったと思いますが、言うことを聞かない子どもに、「それなら鬼さんに言いつけますからね!」とスマホで鬼を呼び出すと、子どもは泣いて怖がるというものです。これは、鬼を呼び出せる親も怖い存在ということを知らしめるものになっているようにも感じます。鬼を想像し、作り出したのも人間。鬼を利用するのも人間。実は、一番怖いのは人間かもしれません。
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