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☆ひかり通信☆

ありがとうの花
2023-03-13
見たいのは笑顔
時々小学校で担任を持っていた頃の夢を見ます。ああすればよかったとか、こうすればよかったとか思うことは、今でもたくさんあります。「例えば、児童にとっては5年生は一生で一度だけ。担任する側は、また5年生の担任を持つことがきっとあるでしょう。でも、どの時間も帰ってこない大切な時間!」そう先輩に教えられて、毎日、毎時間、一生懸命やろうと思っていましたが、うまくいかない授業もありましたし、空回りしていることも多々ありました。そんな時、授業で児童が発言したり、本をみんなの前で読んだりした時に「ありがとう」と言おうと考えました。

今日、年長ぐみの何人かの園児から「ありがとうの花」をもらいました。そう言えば「ありがとうの花」(作詞・作曲:坂田おさむ)という歌がありました。曲の始まりの部分から素敵です。「ありがとうっていったら みんながわらってる そのかおがうれしくて なんどもありがとう まちじゅうにさいてる ありがとうの花 かぜにふかれ あしたにとんでいく」

以前にもありがとうという言葉の大切さをこのブログで書いたことがありますが、ありがとうの一言は、周りの人の笑顔を生み出します。あの時、「ありがとう」と児童に言ったからいい授業になったかと言うと、けっしてそんなことはなかったでしょう。一生懸命、答えたり、読んだり、発表してくれた児童に対して、ありがとうの言葉をただ、伝えたかったのです。思い切って、手を挙げてよかった!緊張したけど、みんなの前で発表してよかった!などと思って欲しかったのです。自己満足だったかもしれませんが、授業中の児童の笑顔が増えていたと思います。

今日の卒園式の予行での、卒園証書授与の場面です。明らかに緊張して、名前を呼ばれても返事の声が出ない園児もいました。でも、私の方を一生懸命見て、証書を受け取ろうとしています。「おめでとう!」と声をかけると、声を絞って「ありがとう!」と返してくれました。思わず私も「ありがとう!」と言いました。

今日もたくさん「ありがとう!」。おかげで笑顔でいられる時間がたくさんありました。そして、過去の教え子たちにも、心の中で「ありがとう」とつぶやきました。
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