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☆ひかり通信☆

6月23日
2023-06-23
幼児にどう「平和について」教えるか
今日は沖縄「慰霊の日」です。78年前の今日、沖縄での組織的な戦闘が終結したとされています。今も、世界では戦争が起こっている国や地域があります。園で活動する園児の笑顔を見ていると、争いのない平和な世界を作らねばならないという思いを強く持ちます。一方で、園児にどう「平和について」教えればいいのだろうと悩んでしまうこともよくあります。

「けんかをしてはいけない!」とよく大人は子どもに言います。言葉で人の心を傷つけたり、暴力でけがをさせることは絶対に許されることではありません。しかし、人と人の間で争いごとは避けられないことかもしれません。そんな時に、意見をきちんと述べるとともに、相手の思いをしっかり聞くことができる力が必要です。自分の考えを述べることができる。人の話に耳を傾けることができる。そのような力の育みは、幼児期からできることでしょう。先ずは子どもの話を遮らずしっかり聞くことを、大人が心がけることも大切ですね。

命の大切さにふれさせることも、平和について考えることにつながるのではないでしょうか。園ではクラスでアゲハチョウを育てるなどの取組みを行っていますが、一匹のチョウの命を守ることがチョウの次の世代を生むことにつながります。そして、私たちも命のチェーンでつながって、今生きているのです。自分につながる誰かがもし命を落としていたら、自分はいないのですから。戦争というものは命のチェーンを切ってしまうものなのです。

「~しない」ばかりでなく、「~しよう」という言葉かけも大切です。「どうすれば仲良くできるのか考えてみよう」「いっしょに遊んでみよう」と促すことも、平和について考える礎になるのではないでしょうか。
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