本文へ移動

☆ひかり通信☆

何で葉が落ちるの?
2023-07-31
季節外れのクスノキの落葉
中庭のクスノキの葉がなぜか大量に落ちています。ガーデニング担当の先生が葉を朝から集めていますが、落ちている葉を見ると茶色い斑点がたくさん見られます。風が強く吹いたせいかなあと思っていたのですが、調べてみると…。

クスノキは常緑樹ですが、初夏に古い葉を落とし、新しい葉と入れ替わります。(「楠落葉」は初夏の季語です。)しかし、夏真っ盛りの今は、多少の葉が風で落ちても大量に落ちることはないようです。さらに調べてみますと、7,8年前に関西地方に侵入した「クスベニヒラタカスミカメ」というカメムシの一種がクスノキの葉を吸汁し、その後、葉に茶褐色の斑点が生じ落葉する事態が大阪だけでなく日本各地で発生していることがわかりました。この虫は体長3~4mmとのことですが、姿を園内のクスノキの落葉から発見することはできていません。でも、可能性は否定できません。この虫によってクスノキが枯れてしまうことはないそうですが、一度専門家に見てもらおうと考えています。

外来種については、生態系に大きな影響をもたらすものとして警鐘が鳴らされています。ザリガニやアカミミガメ、セアカゴケグモやヒアリなどの問題についてはよく報道されていますが、こんなところにも外来種の影響があるのかもしれないということに驚いています。
TOPへ戻る