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☆ひかり通信☆

青い空?青いミカン?
2023-08-28
日本語は難しい!
「青いリンゴ」という歌がもう50年以上前に流行りました。青いリンゴは、英語では「Green apple」。そうです!緑色のものを「青」を使って表現することが日本語ではよくあります。例えば、青菜、青虫、青汁、青信号、青のりなど、どれも実際の色は青というよりも緑です。第二園庭に実る「青いミカン」を見ていて、これも緑色だなあと思いました。

なぜなのでしょう?理由は万葉集の時代より前に遡りますが、そのころの日本には色の名前は「赤、青、黒、白」の4つしかありませんでした。(何れも後ろに直接
送り仮名の「い」を付けての表現ができます。)「青」には「緑色」や「藍色」も含み、「赤」には「橙色」や「黄色」、「紫色」も含まれていたようです。その後、「平安時代末期」から鎌倉時代にかけて、中国から様々な表現が入ってきましたが、それまで使っていた表現も一部そのまま残ってしまい、現在に至るようです。

リンゴ、カキ、ミカンなど未熟なものは青い(実際には緑色ですが…)です。それで、青春や青年という言葉もまだまだ若くて未熟ということで「青」なんですね。日本語は難しいですが、理由がわかるともっともっと知りたくなります。青々と茂る園庭の木々の向こうに広がる青空。古の時代に思いを馳せながら、緑と青のコントラストを楽しんでいます。明日から2学期が始まります。
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